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仏具の正しい配置
2015年10月04日
かつて仏具の正しい配置は宗派により異なっており、かなり複雑でした。
今では宗派関係なく新しい形式での仏具の配置でも良いとされています。
ただし、仏具の配置の基本的な考え方は変わりません。
「御本尊・脇侍・位牌」と「三具足」。これが基本とされています。
今では宗派関係なく新しい形式での仏具の配置でも良いとされています。
ただし、仏具の配置の基本的な考え方は変わりません。
「御本尊・脇侍・位牌」と「三具足」。これが基本とされています。
【仏具の種類】
仏具の正しい配置の前にどんな仏具があるか確認しましょう。
仏具には様々なものがあり、よく見るものから、初めて聞くものまで、その種類は何十種類とあります。
その中でも覚えておきたいのは以下です。
◯御本尊…宗派により異なります。信仰の中心となる仏様のことです。形式はお姿を示した仏像(木彫りや鋳造など様々です)、曼荼羅の場合は掛け軸である場合が多いです。
◯脇侍…仏様の左右に控える天・明王・菩薩などのことを言います。仏様の教化を補佐する存在と言われています。仏具においては掛け軸であることが多いです。
◯位牌…死者の戒名などを記した木の板のことです。
◯花立…花瓶のようなものです。お花を飾ります。
◯火立…ろうそく立てのことです。燭台ということもあります。
◯香炉…香を焚く器のことです。
◯仏飯器…お供えのご飯を入れる器のことです。
◯茶湯器…お供えのお水やお茶を入れる器のことです。
◯高月…お菓子や果物などのお供え物を置く台のことです。高杯、と書くこともあります。
そのほか、線香立て、マッチ消しがあります。
更に、仏器膳、カネ(リン)、木魚、打敷、吊燈籠、経本、常花、瓔珞(ようらく)…など数え上げればキリがありません。
仏具には様々なものがあり、よく見るものから、初めて聞くものまで、その種類は何十種類とあります。
その中でも覚えておきたいのは以下です。
◯御本尊…宗派により異なります。信仰の中心となる仏様のことです。形式はお姿を示した仏像(木彫りや鋳造など様々です)、曼荼羅の場合は掛け軸である場合が多いです。
◯脇侍…仏様の左右に控える天・明王・菩薩などのことを言います。仏様の教化を補佐する存在と言われています。仏具においては掛け軸であることが多いです。
◯位牌…死者の戒名などを記した木の板のことです。
◯花立…花瓶のようなものです。お花を飾ります。
◯火立…ろうそく立てのことです。燭台ということもあります。
◯香炉…香を焚く器のことです。
◯仏飯器…お供えのご飯を入れる器のことです。
◯茶湯器…お供えのお水やお茶を入れる器のことです。
◯高月…お菓子や果物などのお供え物を置く台のことです。高杯、と書くこともあります。
そのほか、線香立て、マッチ消しがあります。
更に、仏器膳、カネ(リン)、木魚、打敷、吊燈籠、経本、常花、瓔珞(ようらく)…など数え上げればキリがありません。
【基本の仏具…本尊】
仏具というよりは仏壇に絶対に必要なもの。それが「御本尊」「脇侍」「位牌」です。
御本尊は宗派により以下の通りとなります。
◯天台宗…阿弥陀如来
◯浄土宗…阿弥陀如来
◯浄土真宗(本願寺派・大谷派ともに)…阿弥陀如来
◯真言宗…大日如来
◯臨済宗…釈迦如来
◯曹洞宗…釈迦如来
◯日蓮宗…曼荼羅
御本尊は宗派により以下の通りとなります。
◯天台宗…阿弥陀如来
◯浄土宗…阿弥陀如来
◯浄土真宗(本願寺派・大谷派ともに)…阿弥陀如来
◯真言宗…大日如来
◯臨済宗…釈迦如来
◯曹洞宗…釈迦如来
◯日蓮宗…曼荼羅
それに対する脇侍も同じく宗派により異なります。
御本尊が同じ阿弥陀如来の天台宗と浄土宗を見てみましょう。
天台宗なら右脇侍が天台大師、左脇侍が伝教大師です。
しかし、これが浄土宗になると右が善導大師で左が法然上人となります。
複雑ですので必ず宗派の確認をしましょう。
御本尊を新しく購入されたときは、ご住職にお願いして来ていただくか、御本尊をお寺に持参するかして「魂入れ」をしていただきましょう。
御本尊が同じ阿弥陀如来の天台宗と浄土宗を見てみましょう。
天台宗なら右脇侍が天台大師、左脇侍が伝教大師です。
しかし、これが浄土宗になると右が善導大師で左が法然上人となります。
複雑ですので必ず宗派の確認をしましょう。
御本尊を新しく購入されたときは、ご住職にお願いして来ていただくか、御本尊をお寺に持参するかして「魂入れ」をしていただきましょう。
【基本の仏具…三具足】
御本尊・脇侍・位牌以外の仏具に関して、基本は「三具足」と言われています。
これは、香炉・花立・火立のことです。この3つは仏具として必ず必要なものと言えるでしょう。
これは、香炉・花立・火立のことです。この3つは仏具として必ず必要なものと言えるでしょう。
その3つに仏飯器・茶湯器の2つを加えて「五具足」と呼びます。
さらに、花立・火立・香炉をもう一つずつ(対になるように)加え、線香立て、マッチ消しを追加して「十具足」と呼びます。
宗派や地域などでこの数え方は異なり、香炉一つ・花立二つ・火立二つで「五具足」とする場合もあります。他の組み合わせで「十一具足」とする場合などもあります。
仏壇仏具屋では「5点セット」として最初に述べた「五具足」が売られていることが多く、まずはそれを基本として購入するのがベストではないでしょうか。
加えて、カネ(リン)・高月・マッチ消しがあるとよいでしょう。
さらに、花立・火立・香炉をもう一つずつ(対になるように)加え、線香立て、マッチ消しを追加して「十具足」と呼びます。
宗派や地域などでこの数え方は異なり、香炉一つ・花立二つ・火立二つで「五具足」とする場合もあります。他の組み合わせで「十一具足」とする場合などもあります。
仏壇仏具屋では「5点セット」として最初に述べた「五具足」が売られていることが多く、まずはそれを基本として購入するのがベストではないでしょうか。
加えて、カネ(リン)・高月・マッチ消しがあるとよいでしょう。
【仏具の正しい配置】
最後に仏具の配置です。
まず最上段の中央に御本尊を置きます。
その左右に脇侍を置きます(掛け軸であれば掛けます)。
少し低い段に位牌を置きます。ご先祖様の順に右から置くのがよいでしょう。
2番目の段に仏飯器・茶湯器を置きます。このとき、仏飯器と茶湯器の「お膳」となる「仏器膳」があるとよいでしょう。
仏器膳の上に仏飯器・茶湯器を置きます。
その左右に高月(高杯)を配置しましょう。
最下段に花立・香炉・火立・マッチ消し・カネ(リン)を置きましょう。
写真の様に、経机を使用しても良いでしょう。 防火用のマットを敷いた上に火を使う仏具(香炉・火立・マッチ消しなど)を置いておくと、より安全に利用できるかと思います。
まず最上段の中央に御本尊を置きます。
その左右に脇侍を置きます(掛け軸であれば掛けます)。
少し低い段に位牌を置きます。ご先祖様の順に右から置くのがよいでしょう。
2番目の段に仏飯器・茶湯器を置きます。このとき、仏飯器と茶湯器の「お膳」となる「仏器膳」があるとよいでしょう。
仏器膳の上に仏飯器・茶湯器を置きます。
その左右に高月(高杯)を配置しましょう。
最下段に花立・香炉・火立・マッチ消し・カネ(リン)を置きましょう。
写真の様に、経机を使用しても良いでしょう。 防火用のマットを敷いた上に火を使う仏具(香炉・火立・マッチ消しなど)を置いておくと、より安全に利用できるかと思います。
【まとめ】
仏壇の正しい配置には基本があることをおさえて、仏壇をお祀りしましょう。
もちろん先に宗派を確認しておくのがよいかと思います。
宗派によっては火立に模様が入っており、左右対称でないように置くようにするなど細かくルールが決まっていることもありますので、こだわりたい方は必ず調べてから仏具を購入された方がよろしいでしょう。
また、仏壇の上から垂らして飾る金のシャンデリアのような瓔珞(ようらく)なども、一見派手に見えますが、装飾の意味合いだけでなく魔よけの意味を持ちます。そういった荘厳具(お飾りの道具のこと)も数多くあります。
様々な仏具を自分の目で見てお選びになってはいかがでしょうか。
もちろん先に宗派を確認しておくのがよいかと思います。
宗派によっては火立に模様が入っており、左右対称でないように置くようにするなど細かくルールが決まっていることもありますので、こだわりたい方は必ず調べてから仏具を購入された方がよろしいでしょう。
また、仏壇の上から垂らして飾る金のシャンデリアのような瓔珞(ようらく)なども、一見派手に見えますが、装飾の意味合いだけでなく魔よけの意味を持ちます。そういった荘厳具(お飾りの道具のこと)も数多くあります。
様々な仏具を自分の目で見てお選びになってはいかがでしょうか。